ページ内を移動するためのショートカット

禁煙の関心度の高いメタバコさんには、禁煙を優先した保健指導を行います。まず、禁煙に取り組むかどうかを話し合います。次に、禁煙に取り組むことになったら、個人に合った禁煙方法の紹介を行います。紹介する主な禁煙方法は「健康保険を使って医療機関で禁煙治療を受ける」、「薬局・薬店でOTC薬を使って禁煙する」の2つです。これまでの禁煙経験や喫煙本数などを参考に提案しましょう。禁煙治療を受けることになったメタバコさんには、医療機関を紹介するとともに、禁煙が安定したら運動や食事を組み合わせた減量支援を行うようにしましょう。
一般に、ニコチン依存の程度が高く、自信のない人は医療機関で禁煙治療を受けるようすすめましょう。健康保険による禁煙治療の受診が可能な場合は、できるだけ医療機関で禁煙治療を受けるようにすすめます。参考までに右記に方法別のおすすめのタイプを示します。
【メタバコさんの会話事例】
動機づけ支援 初回面接
禁煙後の体重増加を抑制するためには、身体活動強度が中等度の身体活動がおすすめです。下記に中等度の運動と生活活動の具体例を示しました。禁煙後の生活の中で増やせる身体活動の内容を一緒に考え、支援しましょう。循環器疾患や腰痛などの疾患を有する場合は、運動を行う前には主治医や産業医のメディカルチェックを受けるようアドバイスすることが必要です。
【メタバコさんの会話事例】
積極的支援 初回面接から2週間~1ヵ月後(禁煙できている場合)
禁煙開始から1ヵ月以上経過し、禁煙が安定してきたら、次は食生活の改善にも併せて取り組むよう支援しましょう。食生活面では、食べ過ぎを改善する、肉類や油料理などの高エネルギーの食事や間食を減らして、代わりに野菜や果物を増やす、飲酒量を減らす、ことがおすすめです。
【メタバコさんの会話事例】
積極的支援 初回面接から2~3ヵ月後(禁煙できている場合)
禁煙したがタバコを吸い始めてしまった人に対しては、そのことを責めるのではなく、その経験を生かして、どうしたら禁煙できるかについて一緒に考えることが重要です。大事なのは今後どうするかです。禁煙中にタバコを吸ってしまった場合、右記のようにアドバイスしましょう。大切なことは、禁煙をあきらめない気持ちです。
【メタバコさんの会話事例】
積極的支援 初回面接から2週間~1ヵ月後(禁煙できていない場合)
喫煙者の中には、ニコチンパッチを使って一旦禁煙ができると、次はニコチンパッチをできるだけ早くやめたいと考える人がいます。早期のニコチンパッチの中止は喫煙再開や禁煙後の過度な体重増加につながる恐れがあります。副作用の問題がなければ、少なくとも標準使用期間である8週間使用するように指導しましょう。
禁煙中にタバコを少し吸ってしまったからといってニコチンパッチをはがしてしまうと、以前喫煙していた状態に逆戻りすることになってしまいます。禁煙中にタバコを吸ったとしてもニコチンパッチをはがすのではなく、次のタバコを吸わないようにすることが大切です。
(注)禁煙中にタバコを吸ってしまうとニコチンパッチをはがしてしまうのは、1)ニコチンの摂りすぎによる副作用の出現を心配すること、2) ニコチンパッチの使用説明書にニコチンパッチ使用中に喫煙しないように書かれていること、3) 禁煙中に一本でもタバコを吸うと「失敗」と考えてしまうことなどが、その主な理由です。心筋梗塞の急性期や重症不整脈などの心血管系のリスクの高い人を除けば、一般にニコチンパッチを貼っていてタバコを少し吸っても重大な健康問題につながることはまずありません。
本冊子では「メタバコ」という言葉を使っています。これは、メタボリックシンドローム(メタボ)とタバコを組み合わせた造語です。「メタバコ」に込めた意味は3つあります。
支援マニュアル全項ダウンロードはこちらから