特定健診・特定保健指導における禁煙支援の取り組み
禁煙のための保健指導
禁煙の関心度の高いオタバコさんに対する禁煙支援は、前述のメタバコさんの場合(P.10~13)と基本的には共通です。メタバコさんの場合は、体重コントロールを加えた禁煙支援となりますが、オタバコさんの場合は禁煙を実行することに焦点をあてた支援となります。ただし、オタバコさんがヘビースモーカーの場合は、禁煙後に体重が増加しやすいので、メタバコさんの例を参考に体重コントロールのための支援を必要に応じて行いましょう。
初回面接
フォローアップ面接
初回面接から1ヵ月後
解説 禁煙のための保健指導のポイント - オタバコさん・メタバコさん共通
禁煙のための初回面接では、禁煙に向けて心配な点や不安な点を聞き出してその解決策を一緒に考えましょう(「傾向と対策」)。そのことが禁煙の自信を高め、禁煙のスムーズな実行につながります。また、フォローアップ面接においても、禁煙後の問題点についてその解決策を話し合って検討しておくことも重要です。下記に「傾向と対策」の具体例を示しましたのでご活用ください。
禁煙のための傾向と対策
- 以前、禁煙に失敗したことがあるので心配
- 禁煙も練習。禁煙経験のあるほうが成功しやすい。禁煙に成功した人は、過去に平均3~4回、禁煙にチャレンジしている。
- 職場や家族に喫煙者がいるので不安
- 周囲の人に禁煙宣言をして、自分の前でタバコを吸わないようにお願いする。禁煙後しばらくは、喫煙者に近づかない。
- お酒の席で吸ってしまいそうで心配
- 禁煙が落ち着くまで、しばらくは飲みに行かない。どうしても断れないときは、あらかじめ禁煙宣言をして、喫煙者と離れた席に座る。お酒のほかに水や氷を頼んでおき、吸いたくなったら口にする。
- 仕事が忙しい時にイライラして吸ってしまうのが心配
- 禁煙に慣れてくるまで、仕事が多くなりすぎないように調整する。イライラしたときには深呼吸をしたり、お茶を飲むのがおすすめ。
- いつまで禁煙が続けられるか不安
- 気楽な気持ちで1日1日禁煙を続けることを目標にする。今まで禁煙できたことに自信を持つ。
- 禁煙できたが、まだタバコが吸いたい
- 禁煙してしばらくたっても、吸いたい気持ちは残る。時間の経過とともに離脱症状は改善するので深呼吸や、歯磨き、水を飲むなどしてがまんする。
- 禁煙は落ち着いたが、元気が出ない
- ニコチンの離脱症状の1つで、1~2ヵ月程度気分が落ち込むことがある。その間は、趣味など自分の楽しめることをする。それでも症状が改善しない場合は、医師に相談が必要。
- 禁煙できたので、ときにはタバコを吸ってもいいか?
- ちょっとしたきっかけですぐに喫煙を再開することが多い。これがニコチン依存症の正体。タバコを吸うような危険はおかさないことが大切。